メンタル不調で退職した後、雇用保険(失業保険)はどうなる?私が調べたこと

転職・退職

退職を考えるとき、私がいちばん最初に不安になったのは、お金のことでした。

仕事を辞めたら、収入が止まる。その間、雇用保険(失業保険)はどうなるんだろう。もらえるのか、いつから、いくらなのか。

特にメンタル不調での退職だと、「自己都合だから不利になるのでは」と心配になります。私もそうでした。

この記事では、メンタル不調で退職した場合に雇用保険がどうなるのか、私が退職を考えたときに調べて理解したことを整理します。

※先にお伝えします。実際の受給の可否や金額は、お住まいの地域のハローワークが個別に判断します。この記事は全体像をつかむためのもので、最終的な確認は必ずハローワークや専門家にお願いします。

失業保険は、そもそももらえる?

まず、基本の条件からです。

失業保険(正式には雇用保険の基本手当)を受け取るには、大きく次の条件があります。

  • 雇用保険に加入して、保険料を納めていたこと
  • 一定期間以上、被保険者だったこと(原則として、離職前の2年間に12ヶ月以上)
  • 働く意思と能力があり、求職活動をしていること

3つ目が、あとで出てくる大事なポイントになります。失業保険は「次の仕事を探している人」を支える制度なので、「今すぐ働ける状態」であることが前提なんです。

メンタル不調での退職は「特定理由離職者」になりうる

「メンタル不調で辞めると自己都合だから不利」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

うつや適応障害などの体調不良が理由で退職した場合、医師の診断書などをもとにハローワークが認めれば、「特定理由離職者」という扱いになる可能性があります。

特定理由離職者になると、自己都合退職よりも有利になることがあります。

  • 給付制限(自己都合だと受給開始まで待たされる期間)なしで受給できる場合がある
  • 被保険者期間の条件が緩和される(離職前1年間に6ヶ月以上でよくなる)
  • 給付日数が手厚くなる場合がある

ただし、これに該当するかどうかを判断するのは、私たちではなくハローワークです。だから「自分は特定理由離職者だ」と決めつけず、退職の理由や体調を正直に伝えて相談するのがいい、と私は思いました。

いちばんの落とし穴:「働けない」と失業保険はもらえない

ここが、私が調べていて一番「気をつけないと」と思った点です。

失業保険は、「すぐに働ける状態」であることが受給の条件です。

つまり、メンタル不調がまだ重くて療養が必要な間は、そもそも失業保険の対象になりません。「働ける状態で、仕事を探している」ことが前提だからです。

退職したらすぐ失業保険がもらえる、と思っていると、ここでつまずきます。私も最初は混同していました。

働けないときは「受給期間の延長」と傷病手当金

では、退職したけれど、まだ働けるほど回復していない場合はどうするか。

調べてわかったのは、こういう整理でした。

まず、失業保険には「受給期間の延長」という手続きがあります。本来、受給できる期間は離職の翌日から原則1年ですが、病気などで働けない場合は、延長して権利を取っておけます。

すぐにはもらえなくても、働けるようになってから受け取れるように、手続きだけ先にしておく、ということです。

そして、療養している間のお金は、条件を満たせば「傷病手当金」が支えになります。ただし注意点があって、傷病手当金(働けないことが条件)と失業保険(働けることが条件)は、同時には受け取れません。

だから大まかには、「療養中は傷病手当金を受けつつ、失業保険は受給期間を延長しておく → 回復したら失業保険」という順番になります。

傷病手当金そのものについては、私が実際にいくら受け取ったかも含めて、こちらに書いています。→ 休職中の傷病手当金、実際どうだった?申請の流れと8ヶ月もらってわかったこと【体験談】

手続きの大まかな流れ

失業保険の手続きは、ざっくりこんな流れです。

  • 退職後、会社から「離職票」を受け取る(届くまで通常2週間ほど)
  • 離職票などを持って、住所地のハローワークで求職の申し込みをする
  • 受給資格の決定後、説明会や認定日を経て、基本手当が支給されていく

メンタル不調が理由の場合は、特定理由離職者の認定のために、医師の診断書を求められることがあります。何が必要かは、早めにハローワークに確認しておくと安心です。

お金は、見通しを持つと少し軽くなる

退職を考えているとき、お金の不安は本当に大きいです。私も、そこが一番こわかったです。

でも、「失業保険はどういう仕組みで、自分の場合はどうなりそうか」を一つずつ調べていくと、漠然とした不安が、少しずつ「見通し」に変わっていきました。

わからないまま抱え込むより、ハローワークに一度相談してみるだけでも、景色が変わると思います。

退職そのものを迷っている段階の方は、こちらも参考になるかもしれません。→ メンタル不調で転職を考え始めたとき、最初にやったこと【経験者の視点】

退職を決めたものの、会社に言い出すのがつらいという方は、退職代行という選択肢についても書いています。→ 退職代行を使うべき人・使わなくていい人|私が考えたこと

もし、退職やお金まわりの整理を一人で抱えてしんどいときは、よければ私への相談ページものぞいてみてください。

※この記事は私自身が調べて理解した内容と経験にもとづくものです。雇用保険・失業保険・傷病手当金の制度は改正されることがあり、受給の可否や金額・日数は個別の状況によって変わります。正確な情報と手続きは、必ずお住まいの地域のハローワークや専門家にご確認ください。

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