休職を考えるほどしんどいとき、最初にぶつかるのが「診断書って、どうやってもらうんだろう」という疑問だと思います。
私もそうでした。
ただ、実際に受診してみて、一番困ったのは手続きそのものではありませんでした。「自分の状態を、医者にどう伝えればいいのか」。これが、当時の私には一番むずかしかったんです。
この記事では、休職の診断書のもらい方の流れと、私が初めて受診したときに「何を、どう伝えたか」を書いていきます。
これから受診しようとしている方が、少しでも落ち着いて当日を迎えられたら、と思います。
休職の診断書とは
まず前提を、短く整理します。
休職の診断書は、心身の不調で仕事を休んで療養する必要があることを、医師が証明する公的な書類です。会社に休職を認めてもらうとき、たいていこの診断書の提出を求められます。
ひとつだけ、正直に書いておきたいことがあります。診断書は、受診すれば必ずもらえるというものではありません。診察の結果、医師が「療養が必要」と判断したときに発行されるものです。
だからこそ、自分の状態を医師に正確に伝えることが大切になります。後半で、私がどう伝えたかを書きます。
休職診断書のもらい方の流れ
もらい方の流れ自体は、シンプルです。
- ① 病院・クリニックを予約して受診する
- ② 問診(多くは問診票+診察)で、今の状態を伝える
- ③ 医師が必要と判断すれば、診断書が発行される
- ④ 受け取る(即日のこともあれば、後日や郵送のことも)
メンタルの不調が中心なら、受診先は心療内科・精神科・メンタルクリニックが一般的です。
費用は保険適用外で、数千円〜1万円ほどかかることが多いです。発行までの期間も、即日のところもあれば、数日〜2週間ほどかかるところもあります。このあたりは医療機関によって差があるので、予約のときに確認しておくと、当日あわてずにすみます。
受診前に、私がやった準備
ここからが、私が一番伝えたいところです。
受診の前に、私は「自分の症状を、事実だけでメモにする」ことをしました。
なぜそうしたのか。理由があります。
私はもともと、周りから「元気そう」「前向き」と見られるタイプでした。実際、限界が近いときでも、出勤はできていたし、同僚と笑って話すこともできていました。
でも、頭の中では、ミスが増え、記憶力が落ち、優先順位がつけられなくなっていました。見た目は普通でも、中身はかなり削られていたんです。
こういうタイプの人は、診察の場で、自分の状態を実際より軽く話してしまいがちです。「まだ動けてるし」「これくらいで大げさかな」と、無意識に下方修正してしまう。私自身がそうでした。
だから私は、その場の感覚に頼らず、事前に「事実」だけを書き出していきました。「つらい」という評価ではなく、起きている事実です。
- 眠れていない(何時に寝て、何時に目が覚めるか)
- 食欲がない(食事の回数や量がどう変わったか)
- 仕事でミスや物忘れが増えた
- 朝、出勤前に動悸や吐き気がある
- 休みの日も気分が晴れず、何もする気が起きない
このメモがあると、当日うまく話せなくても、最悪これを見せればいい、という安心になりました。
医者に何を伝えたか(私の場合)
実際の診察で、私が伝えたのは、大きく分けてこの3つでした。
1. 今、心と体に起きていること
さきほどのメモのとおり、睡眠・食欲・身体の不調・気分の変化を、事実として伝えました。
2. いつ頃から、どんなきっかけで変わったか
「半年ほど前から」「業務量が増えたあたりから」のように、時期ときっかけを添えました。経過が分かると、医師も状態を把握しやすいようでした。
3. 仕事や生活に、どう支障が出ているか
これは私の中で、特に大事にした部分です。「しんどい」だけでなく、「そのせいで何ができなくなっているか」を伝えました。ミスが増えている、朝起き上がれない日がある、といった具体です。
あとから知ったのですが、診断書は「症状が仕事にどう影響しているか」を示すための書類でもあります。だから、生活や仕事への支障を具体的に伝えることは、自分の状態を正しく理解してもらううえで役に立ったのだと思います。
「大げさだと思われないか」が怖い人へ
受診の前、私の中にいちばん強くあったのは、この不安でした。
「こんなことで受診して、大げさだと思われないか」「仮病だと疑われないか」。
でも、実際に受診して感じたのは、その心配はいらなかった、ということです。
医師は、こちらの話を聞くプロです。うまく話せなくても、言葉に詰まっても、質問をしながら状態を整理してくれました。
私が意識したのは、ただ一つ。盛らない、隠さない。事実をそのまま伝える、ということだけです。
つらさを大きく見せる必要もないし、逆に「自分なんてまだ大丈夫」と小さく見せる必要もありません。判断するのは医師なので、私はありのままの事実を渡すことだけを考えました。
もし当日うまく話せる自信がなければ、さきほどのメモを医師に見せるだけでも十分だと思います。「うまく言葉にできないので、書いてきました」と伝えれば、それで通じます。
診断書をもらったら
診断書を受け取ったら、次は会社への申し出です。
会社にどう切り出すか、何を準備しておくかについては、別の記事にまとめています。
→ 休職を会社に伝える前に準備しておくべきこと【休職経験者の体験談】
また、休職中のお金(傷病手当金)については、私が実際にいくら受け取ったかも含めて、こちらに書いています。
→ 休職中の傷病手当金、実際どうだった?申請の流れと8ヶ月もらってわかったこと【体験談】
うまく話せなくても、大丈夫
受診の日、私はうまく話せる自信がありませんでした。
でも、事実を書いたメモを一枚持っていくだけで、ずいぶん気持ちが楽になりました。
もしあなたが今、受診をためらっているなら、伝えたいことはひとつだけです。完璧に話せなくて大丈夫。あなたの状態を判断するのは、あなたではなく医師です。あなたは、起きている事実を渡すだけでいい。
その一歩が、少しでも軽くなりますように。
もし、受診の前に気持ちを整理したい、一度誰かに話を聞いてほしいというときは、私への相談ページものぞいてみてください。
※この記事は私自身の経験と考えをまとめたものです。診断書の発行は医師の医学的な判断によるもので、受診すれば必ず発行されるものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関など専門家にご相談ください。



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