転職エージェントを使う前に知っておきたいこと|休職・メンタル不調を経験した私の視点

転職・退職

転職エージェントを使ってみよう。そう思ったとき、私は少し身構えました。

当時の私は、休職を経験した直後でした。心も体も、まだ万全とは言えない状態です。

そんなときに、知らない人とやりとりをして、求人を選んで、面接に進む。想像するだけで、少し気が重かったのを覚えています。

この記事では、一般的な「エージェントの使い方」ではなく、休職やメンタル不調を経験した私が「使う前に知っておきたかったこと」を書きます。

これから転職エージェントを使うか迷っている方の、判断材料になればうれしいです。

なお、転職そのものを考え始めた最初の段階については、メンタル不調で転職を考え始めたとき、最初にやったことにまとめています。

転職エージェントは、そもそも何をしてくれるのか

まず、簡単に整理します。

転職エージェントは、おもにこんなことをしてくれます。

  • 求人の紹介(一般には公開されていない非公開求人を含む)
  • 応募書類の添削や、面接の対策
  • 応募先との日程調整や、条件のやりとりの代行

登録も利用も、基本的に無料です。私も最初は「無料なのはなぜだろう」と、少し警戒しました。

仕組みはシンプルで、採用が決まると、企業側からエージェントに報酬が支払われます。だから求職者は、無料で使えます。

この仕組みを知っておくと、あとで出てくる「連絡の多さ」や「提案のテンポ」の理由も、少し腑に落ちると思います。

不調のとき、私がエージェントとのやりとりで消耗したこと

ここからが、私が一番伝えたかったところです。

万全でない状態でエージェントを使うと、サービスそのものより「やりとり」で消耗することがあります。

連絡の量が、思ったより多い

電話、メール、求人の案内。担当者にもよりますが、連絡は想像より多めでした。

元気なときなら、なんてことはありません。でも回復の途中だと、その対応自体がエネルギーを使います。

提案のテンポが、速いと感じることがある

求人は、次々と紹介されます。これはありがたい一方で、判断力が落ちているときは「選ぶこと」自体がしんどく感じました。

私は、最初の面談で正直に伝えました。「今は回復の途中なので、急がずに進めたい」と。

テンポは、お願いすれば落としてもらえます。黙っていると、相手は「早く決めたい人」だと受け取って、テンポを上げることがあるからです。

面談で「本音」と「休職のこと」を、どこまで話したか

一番迷ったのが、休職や不調のことを、エージェントに話すかどうかでした。

言わなければ、経歴だけで判断されて、自分に合わない求人を勧められるかもしれない。でも言えば、マイナスに見られるかもしれない。そんな迷いです。

私は、エージェントには伝えることにしました。理由は2つあります。

  • 事情を踏まえた求人を紹介してもらえるから
  • 経歴やスキルを誤解されて、背伸びした求人ばかりが来るのを避けたかったから

ここで一つ、私の中で分けて考えたことがあります。

それは、「エージェントへの伝え方」と「面接での伝え方」は別だ、ということです。

エージェントには、休職した事情まで具体的に話しました。一方で面接では、今の回復の状態と、これからどう働きたいかに重きを置いて話すようにしました。

「本音をどこまで言うか」も、最初は遠慮していました。でも、譲れない条件(私の場合は残業の少なさなど)は、正直に伝えた方がよかったです。遠慮すると、少しずつ自分に合わない方向へ、話が進んでいきます。

もちろん、何をどこまで伝えるかに、唯一の正解はありません。これはあくまで、私がそうした、という話です。

弱っているときほど、「相性」が効いてくる

担当者には、相性があります。

元気なときなら気にならない温度差も、弱っているときには、思いのほかこたえます。

私はこれを、こう考えるようにしました。合わない担当者は、悪い人なのではなく、ただ「相性が合わなかっただけ」だと。

これは、職場の人間関係について考えてきたことと、同じ整理です。仕様の違う人間が、たまたま同じ場所にいる。どちらが悪いわけでもありません。

だから私は、合わないと感じたら、担当の変更をお願いしたり、複数の会社を併用したりして、相性のいい人を探しました。

私が使っていたのは、大手のエージェントが中心でした。ただ、いま調べてみると、現役の企業人事が相談に乗ってくれる特化型のサービスも出てきています。

選考する側の目線で見てもらえるのは、自分の状態を踏まえて慎重に進めたいときには、ひとつの選択肢かもしれません。

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もう一つ。自分に向いている環境を知っておくと、求人選びの軸がぶれません。

私自身は、刺激の量を自分で調整できて、役割がはっきりしている環境の方が、消耗しにくいと気づいていました。だから、その軸をエージェントにも、最初に共有しました。

転職活動を進める中で、気持ちが崩れそうになることもあると思います。そのときに私がやっていたことは、転職活動でメンタルが崩れそうなとき、私がやっていた3つの対処にまとめています。

私が、使う前に知っておきたかったこと

最後に、私が「先に知っておきたかった」と思うことを、まとめておきます。

  • エージェントは、2〜3社を併用してもいい。担当者に申し訳なく感じても、相性を確かめるには、複数の方が安心でした。
  • 紹介された求人に、すべて応募しなくていい。気になるものだけでよく、断っても問題ありません。
  • 自分のペースと希望は、最初に正直に伝える。あとから方向を修正するより、ずっと楽でした。
  • 「無料だから」と、気をつかいすぎなくていい。ただ、相手も人なので、最低限の連絡は返すようにしていました。

そもそも、復職か転職かで迷っている段階なら、先にそこを整理する方法もあります。
その話は、復職か転職か。休職中に私が決断するまでの話にまとめています。

ひとりで抱えそうなときは

転職エージェントは、仕事探しのプロです。

ただ、気持ちの整理や、「そもそも今の自分はどうしたいのか」という部分までは、伴走しきれないこともあります。

私自身、不調のときに「これは一度、誰かに話した方がいい」と感じた経験があります。その経験から、いまは同じように悩む方の話を聞く活動をしています。

もし、ひとりで抱えてしまいそうなときは、こんな場所もある、と思ってもらえたらうれしいです。

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※この記事は、私個人の経験と考えにもとづくものです。制度や転職、健康に関する判断は、ご自身の状況に合わせて、必要に応じて専門の窓口や医療機関にご相談ください。

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