休職中の社会保険料・住民税はどうなる?無給でも払うお金を体験から解説

休職・復職

休職して給与が止まると、まず気になるのが「それでも社会保険料や住民税は払うのか?」というお金の話だと思います。結論から書きます。

休職中も、健康保険・厚生年金・介護保険(40歳以上)の社会保険料と、住民税は原則として払い続けます。給与が無給でも、これらは止まりません。一方で、雇用保険料と所得税は、無給であればかからなくなります。

私自身、半年以上の休職を経験しました。給与が止まっているのにお金が出ていく感覚は、最初は戸惑うものです。この記事では、休職中に何を払い続けるのか、なぜ無給なのに払うのか、そして私が実際にどう支払っていたかを書いていきます。

休職中も払うお金・かからなくなるお金【一覧】

まず全体像です。休職して無給になった場合、ざっくり次のように分かれます。

払い続けるもの

  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料
  • 介護保険料(40歳以上の場合)
  • 住民税

無給ならかからなくなるもの

  • 雇用保険料(給与額に応じてかかるため、無給なら発生しない)
  • 所得税(給与所得がなければ発生しない)

ポイントは、社会保険料と住民税が「給与が出ているかどうか」とは別の仕組みで決まっている、という点です。ここを知らないと、無給なのに請求が来て驚くことになります。私も最初はそうでした。

なぜ無給なのに払うのか(仕組み)

社会保険料は「標準報酬月額」で決まる

健康保険料や厚生年金保険料は、実際に支払われた給与額ではなく、休職前に決まっている「標準報酬月額」という基準で計算されます。だから、休職して給与がゼロになっても、保険料の額は休職前と基本的に変わりません。本人負担分と会社負担分の両方が、これまでどおり発生し続けます。

住民税は「前年の所得」で決まる

住民税は、前の年の所得をもとに計算される仕組みです(前年所得課税といわれます)。つまり、今年休職して収入がなくても、前の年に働いて所得があれば、その分の住民税が今年に請求されます。これが、無給なのに住民税が来る理由です。

ひとつ安心材料を挙げると、傷病手当金は非課税です。そのため、休職中に傷病手当金を受け取っていても、その分が翌年の住民税に上乗せされることはありません。私はこれを知って、少しほっとしたのを覚えています。

私の場合、休職中のお金まわりは実際どうだったか

私が休職していたとき、社会保険料(厚生年金・健康保険)と住民税は、会社を通して払っていました。給与から天引きできない分を、会社にまとめて振り込む形です。

正直に言うと、給与が止まっているのに毎月お金が出ていくのは、気持ちのいいものではありませんでした。とくに住民税は、「働いていないのに前の年の分が来るのか」と、最初は少し戸惑いました。でも仕組みを知ってしまえば、覚悟は決まります。来るものは来る、と分かっているだけで、不意打ちのショックはなくなりました。

その後、私は退職もしているのですが、退職後は会社の健康保険・厚生年金から外れて、国民健康保険と国民年金に切り替えました。在職中(休職中も含む)と退職後で、お金まわりの扱いが変わる点は、頭に入れておくと慌てずにすみます。

休職中の社会保険料・住民税の支払い方法

給与天引きができなくなるため、支払い方法は会社とのやりとりで決まります。よくあるのは次のような形です。

  • 会社へ直接振り込む:毎月、本人負担分を会社の口座に振り込む
  • 会社が立て替えておき、復職後の給与で精算する
  • 住民税を普通徴収に切り替える:自分で納付書を使って市区町村に納める
  • 傷病手当金から差し引いてもらう:会社によっては可能な場合がある

どの方法になるかは会社のルールによって違います。私の場合は会社へ振り込む形でしたが、まずは人事や総務の担当者に「休職中の保険料・住民税はどう払えばいいか」を確認するのが確実です。

払えない・きついと感じたときに私がやったこと

無給で固定費だけ出ていく状況は、お金そのもの以上に「この先やっていけるのか」という不安が大きいと思います。私もそうでした。

私がやったのは、まず家計を一度ぜんぶ書き出して、「最低限いくらあれば回るのか」をはっきりさせることでした。休職を決めたときは貯金が減る覚悟をしていたのですが、実際には傷病手当金と、フリーランスである妻の収入を合わせて、生活費はギリギリ足りました。「思っていたほど詰まなかった」というのが、正直な実感です。

漠然と「お金が足りなくなるかも」と怖がっているときがいちばん苦しくて、具体的な数字にしてしまえば、不安はかなり落ち着きました。

休職中の社会保険料・住民税についてよくある疑問

傷病手当金から自動で引かれる?

自動で引かれるとは限りません。会社によっては傷病手当金から差し引いてくれるケースもありますが、基本は会社との取り決め次第です。「給付金から勝手に引かれているはず」と思い込まず、支払い方法を確認しておくと安心です。

会社を辞めたらどうなる?

退職すると会社の健康保険・厚生年金からは外れます。健康保険は国民健康保険に加入するか、任意継続を選ぶことになり、年金は国民年金に切り替わります。私は退職後に国民健康保険・国民年金へ切り替えました。住民税も、退職後は普通徴収(自分で納付)になるのが一般的です。

結局いくらくらいかかる?

金額は標準報酬月額や前年の所得によって人それぞれです。休職中に受け取れる傷病手当金の金額の目安や計算方法は、こちらにまとめています。

傷病手当金の計算方法と意外と知らない落とし穴

まとめ:仕組みを知れば、不意打ちのショックはなくなる

休職中も、健康保険・厚生年金・介護保険(40歳以上)と住民税は原則として払い続けます。社会保険料は標準報酬月額で、住民税は前年の所得で決まるため、無給でも止まらないのです。一方、雇用保険料と所得税は無給ならかかりません。

無給なのにお金が出ていくのは、たしかに気が重いものです。でも、何にいくらかかるのかを先に知っておくだけで、不意打ちのショックはなくなります。私は仕組みを理解し、家計を一度書き出してからは、お金の不安とずいぶん落ち着いて付き合えるようになりました。

あわせて、傷病手当金の申請の流れや、振込のタイミングについてもまとめています。

※この記事について
社会保険料・住民税の取り扱いや支払い方法は、勤務先のルール、加入している健康保険(協会けんぽ・健康保険組合)、お住まいの市区町村によって異なります。また制度は改定されることもあります。この記事は私自身の体験をもとにした一例です。正確で最新の情報や、自分の場合の具体的な金額・手続きについては、勤務先の人事担当者、お住まいの市区町村、全国健康保険協会(協会けんぽ)などでご確認ください。

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