もう限界かもしれない。休んだほうがいいのかもしれない。頭ではそう思っているのに、どうしても休職を言い出せない。
その気持ち、痛いほど分かります。私自身、休職を言い出せないまま、限界ギリギリまで働き続けてしまった一人だからです。
この記事では、なぜ休職は言い出しにくいのか、どうすれば切り出せるのかを、私の体験から書きます。そして、もし会社に休職を拒否されたときに知っておきたいことも、あわせてまとめます。
はじめに大事なことを。休むかどうかの判断は、必ず主治医に相談してください。これは私の体験と一般的な情報の整理です。
休職を言い出せないのは、弱さではない
休職を言い出せない理由は、人それぞれだと思います。私の場合は、こんな気持ちがぐるぐるしていました。
休んだら周りに迷惑がかかる。評価が下がる。こんなことで休むなんて甘えだと思われる。そもそも、自分が本当に休むほどなのか自信がない。
でも今振り返ると、これらは全部「他人にどう思われるか」の不安でした。自分の体や心を守ることより、周りの目を優先してしまっていたんです。
言い出せないのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、責任感が強くて、周りのことを考えられる人ほど言い出せない。私はそう思っています。
言い出せないまま我慢すると、どうなるか
正直に書きます。私は言い出せないまま我慢を続けて、心も体もかなり追い詰められてから、ようやく休職しました。
無理を続けると、回復にもっと時間がかかってしまうことがあります。早めに休めば数か月で済んだかもしれないものが、長引くこともあります。
私は半年休職して、最終的に退職しました。あのとき、もっと早く言い出せていたら、と思う気持ちは今もあります。だからこそ、これを読んでいるあなたには、限界まで我慢しないでほしいと思っています。
言い出すとき、診断書が背中を押してくれる
とはいえ、「気持ちの問題で乗り越えろ」と言いたいわけではありません。私が実際に助けられたのは、医師の診断書でした。
自分の口で「休みたい」と言うのは勇気がいります。でも、医師が「休養が必要」と書いた診断書があれば、それは自分の主観ではなく、専門家の判断になります。言い出すハードルが、ぐっと下がりました。
まずは精神科や心療内科を受診して、今の状態を相談するところからで十分です。診断書のもらい方や、医師に何を伝えればいいかは、こちらに書いています。
▶ 休職の診断書のもらい方|精神科の初診で、私が医者に伝えたこと
会社への切り出し方や、伝える前に準備しておくとよいことは、こちらにまとめています。
直接伝えるのが無理なら、別の方法でもいい
上司に面と向かって伝えるのが、どうしてもつらいときもあると思います。会いに行くだけで体調が悪くなる、という状態もあります。
そういうときは、電話で伝えてもいいし、メールで伝えても問題ないとされています。大切なのは、無断欠勤が続いてしまう前に、自分にできる方法で一報を入れることです。伝え方の負担についても、不安なら主治医に相談してみてください。
もし、会社が休職を拒否したら
勇気を出して伝えたのに、会社が休職を認めてくれない。そういうケースもあります。ここは制度の話なので、できるだけ正確に書きます。
休職制度は、法律で義務づけられた制度ではなく、会社が就業規則で定めているものです。そのため、就業規則の要件を満たしていない場合などには、会社が休職を認めないこともあります。
一方で、診断書があり、就業規則の休職要件を満たしているのに合理的な理由なく拒否する場合は、違法の可能性があるとも言われています。ただ、これは個別の状況によって判断が変わる専門的な領域です。私は法律の専門家ではないので、ここで断定はできません。
もし休職を拒否されて困ったときは、一人で抱え込まないでください。労働基準監督署や、社会保険労務士、弁護士などの専門窓口に相談することができます。やり取りはメールや文書で記録に残しておくと、後で相談するときの材料になります。
どうしても休めないなら、退職という選択肢もある
休職が認められず、それでも今の状態で働き続けるのが難しい。そんなときは、退職という選択肢も視野に入ります。
退職と聞くと不安が大きいと思いますが、条件を満たせば、退職後も傷病手当金を受け取れる場合があります。私は退職をまたいで受給しました。お金の見通しがあると、選択肢として考えやすくなります。
▶ 傷病手当金は退職後ももらえる?継続給付の条件と、計8か月もらった私の話
復職か、転職か、退職か。休職や退職のあとの進路について、私がどう考えて決めたかは、こちらにも書いています。
休職全体の流れを最初から知りたい方は、こちらにまとめています。
▶ 適応障害で休職することになったら|受診から復職・退職までの流れ
まとめ:あなたの体は、あなたが守っていい
休職を言い出せないのは、責任感が強くて優しい人ほど起きることだと思います。でも、あなたの体と心は、周りの目より優先していいものです。
一人で抱えていると、言い出すこと自体がどんどん難しくなります。まずは医師に相談する。診断書に背中を押してもらう。その一歩からで、十分だと思います。
あなたが、少しでも早く呼吸のしやすい場所にたどり着けますように。
言い出せないまま、一人で抱えていませんか。誰かに話すだけで、ぐるぐるしていた考えが少し整理されることがあります。私は、職場で消耗してきた経験をもとに、同じようにしんどさを抱えている方の話を聞く相談を受けています。よかったら、のぞいてみてください。
※本記事は筆者自身の体験と、一般的な情報をもとにまとめたものです。休職の判断や心身の状態については、必ず精神科・心療内科などの専門の医療機関にご相談ください。休職制度の内容や、休職を拒否された場合の対応など、労働問題に関することは、労働基準監督署・社会保険労務士・弁護士など専門の窓口にご確認ください。本記事は法的助言を行うものではありません。



コメント