新しいことには、すぐ飛び込みたくなる。
旅も、新しい場所も、初めての挑戦も好きです。
それなのに、人より早く疲れてしまう。
にぎやかな場所にいるのは楽しいのに、帰り道にはいつもぐったりしている。
この矛盾に、私は長いあいだ名前をつけられませんでした。
「気の持ちようだ」「自分が弱いだけだ」と思っていた時期もあります。
その正体が「HSS型HSE」という気質だと知ったとき、私のなかで何かがほどけました。
この記事では、HSS型HSEとは何かを整理したうえで、私自身がこの言葉に出会って何が変わったのかを書いていきます。
HSS型HSEとは
HSS型HSEは、HSP(敏感で繊細な人)の4つのタイプのうちのひとつです。
HSPは、「外向的か内向的か」「刺激を求めるか求めないか」という2つの軸で分けられます。
組み合わせると、次の4つのタイプになります。
- HSP:繊細で内向的、刺激を求めない
- HSE(外向型HSP):繊細だが外向的、刺激は求めない
- HSS型HSP:繊細で内向的だが、刺激を求める
- HSS型HSE:繊細だが外向的で、刺激も求める
HSS型HSEは、この中でも「繊細」「外向的」「刺激を求める」という、一見すると相反する要素が同居しているタイプです。
私なりに一言でまとめると、「刺激を求めるのに疲れやすい性質」です。
アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような感覚、と言ってもいいかもしれません。
外に出たい、新しいことをやりたい。
でも、その刺激に人一倍消耗してしまう。
だから、はたから見ると元気そうなのに、内側ではこっそり疲れていることが多いのです。
私がHSS型HSEという言葉に出会うまで
振り返ると、私はずっと「面白そう」を入口に動いてきました。
勢いでスカイダイビングに挑戦してみたり、思い立って一人旅に出かけたり。
じっとしているより、新しい刺激のあるほうへ、自然と足が向くタイプでした。
今思えば、これはHSS(刺激を求める性質)らしい行動だったのだと思います。
その一方で、職場ではいつも人より早く消耗していました。
ある会社では張り切って働いた結果、心と体が追いつかなくなり、適応障害と診断されたこともあります。
当時の私は、不思議でなりませんでした。
やりたくて飛び込んだはずなのに、なぜこんなに疲れるのか。
周りは平気そうにしているのに、なぜ自分だけがこんなにしんどいのか。
「頑張りが足りないんだ」「メンタルが弱いんだ」。
原因を、全部自分のせいにしていました。
言葉に出会って、何が変わったか
HSS型HSEという言葉を知って、私のなかで一番変わったのは「捉え方」でした。
それまでは、疲れやすいのは自分の性格の問題だと思っていました。
でも本当は、性格の良し悪しではなく「性質と環境の相性」の問題だったのだと、少しずつ思えるようになったのです。
刺激を求める自分も、すぐ疲れてしまう自分も、どちらも同じひとつの気質。
そう理解できたとき、長年握りしめていた自己否定が、ふっと軽くなりました。
私はこれを、自分のなかで「認知の解放」と呼んでいます。
会社の論理や「普通はこうだ」という基準で、自分を縛らなくてもいいのだ、という気づきです。
もうひとつ変わったのは、本業との距離感でした。
今は本業(経理の仕事)を、夢を叶える場所ではなく「安全基地」として位置づけています。
生活を支える土台はしっかり確保したうえで、面白いと思えることは別の場所でやる。
そう切り分けられるようになってから、ずいぶん呼吸がしやすくなりました。
HSS型HSEの私が、少し楽になるために意識していること
ここから書くのは、診断でも処方でもありません。
あくまで、私個人が試してきたことです。
ひとつは、刺激と回復のバランスを、自分で設計すること。
予定を詰め込みすぎた翌日は、意識的に何もしない時間をつくるようにしています。
もうひとつは、合わない環境からは距離を取っていい、と自分に許可を出すこと。
我慢して踏ん張り続けることだけが誠実さではないと、今は思えるようになりました。
このあたりは「仕事」と「人間関係」でそれぞれ事情が違うので、別の記事でも掘り下げています。
「真面目な人ほど職場で消耗してしまう」という話は、こちらの記事にも書きました。
同じ「名前のない疲れ」を抱えている人へ
かつての私のように、名前のない疲れを抱えている人は、きっと少なくないと思います。
刺激を求めて動けるのに、その刺激にいちばん疲れてしまう。
元気そうに見えて、内側ではこっそりすり減っている。
もしこの感覚に心当たりがあるなら、それはあなたが弱いからではなく、そういう気質だからなのかもしれません。
名前を知るだけで、少し楽になれることがあります。
※この記事は私自身の経験と考えをまとめたものであり、医学的な診断や治療を目的とするものではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関などの専門家にご相談ください。
「誰にも分かってもらえない」「この疲れを、どう言葉にしたらいいのか分からない」。
そんなふうに感じている方のお話を、私は聞かせてもらっています。
同じHSS型HSEとして、似たしんどさをくぐってきた立場から、一緒に整理するお手伝いができればうれしいです。
よかったら、下のリンクからのぞいてみてください。

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