適応障害になって、いまの会社を辞めて転職したい。でも、そもそも適応障害で転職なんてできるのか。書類で落とされ続けるんじゃないか。面接で休職のことを聞かれたらどうしよう。そんな不安で動けずにいる方が、この記事を開いてくれたのかもしれません。
先に結論をお伝えします。私は適応障害で休職し、復職せずに退職して、その後に転職しました。結論だけ言えば、適応障害でも転職はできます。ただ、正直に言うと、簡単ではありませんでした。
この記事では、私が実際にどう転職活動を進めたのか、書類選考で何度も落ちた話、面接で休職をどう伝えたか、そして転職後の数か月のリアルまでを、できるだけ正直にお話しします。
※この記事は、適応障害で休職・退職を経て転職した私自身の体験をもとにしています。医療や採用制度の専門的なアドバイスではありません。症状や治療の判断は主治医に、個別の労働条件などは専門機関にご確認ください。
適応障害で転職はできるのか
まず、いちばん不安なところからお話しします。適応障害で転職はできるのか。私の実感では、できます。現に私は転職して、いまは別の職場で働けています。
ただ、できると言い切ったうえで、正直なことも添えておきます。私の場合、すんなりとは決まりませんでした。書類選考では何度も落ちましたし、途中で「このまま決まらないんじゃないか」と不安になった時期もありました。後ほど詳しくお話しします。
それでも転職できたのは、特別な能力があったからではありません。やったことは、自分がどんな環境でしんどくなったのかを整理して、それを避けられる場所を地道に探した、というだけです。
そもそも辞めるかどうかで迷っている段階なら、適応障害で退職するのは逃げ?後悔しない?や、復職か転職か、休職中に私が決断するまでの話のほうが先かもしれません。この記事は「もう転職しよう」と決めた人向けの、実際の進め方の話です。
私の転職活動の進め方
退職して少し療養したあと、私は転職活動を始めました。まずやったのは、転職エージェントへの登録です。
私が登録したのは、リクルートエージェントとdodaの2社でした。自分に合いそうな企業や職場環境を紹介してもらうために、エージェントには、自分がどんな経験をして、どういう状況でしんどくなったのか、休職中の自己分析でどう考えたのかを、できるだけ詳しく伝えました。
過去の転職でも感じたことですが、エージェントは当たり前ですが「人」です。どの会社のエージェントがいいかという違いも多少はあるのかもしれませんが、最終的には、自分のことを少しでも理解してくれそうな人かどうかが大事だと、私は思いました。企業と自分のマッチングを一緒に考えてもらう相手なので、そこが噛み合わないとうまくいきにくい気がします。
エージェントとの付き合い方や、メンタル不調をどこまで話すかについては、転職エージェントを使う前に知っておきたいことに詳しくまとめています。
なお、私が使ったのは大手の総合型エージェントでしたが、いま調べると、メンタル不調や休職を経験した人の支援に力を入れているエージェントもあります。たとえばユメキャリのような、20代〜若手の状況に寄り添うタイプのサービスもあるので、自分の年代や状況に合うところを選ぶといいかもしれません。ユメキャリの公式ページはこちら(※広告)。
書類選考10連敗と、職種をどう決めたか
ここが、私の転職活動でいちばん苦しかったところです。
私は今回、未経験の職種を希望していました。そのため応募できそうな案件が少なく、せいぜい10件くらいだったと思います。そして、そのほとんどが書類選考で落ちました。いわゆる、書類10連敗です。
落ち続けると、気持ちはどんどん削られます。「このまま転職できずに、ずるずるいってしまうのではないか」という不安がよぎりました。焦った私は、自分の過去の経験にマッチしそうな別の職種にも、20〜30件ほど応募してみました。
すると、そちらの職種では書類選考が通るところが複数出てきました。ただ、ここで一度立ち止まりました。経験のある職種に戻れば通りやすい。でも、それだとまた以前と同じように、メンタル的に辛くなってしまう可能性がある。そう考え直して、通った面接をいくつか辞退しました。
結果として、最終的には希望していた未経験職種で一社だけ書類選考が通り、そのまま採用に至りました。遠回りに見えるかもしれませんが、私にとっては「通りやすいほうではなく、続けられそうなほうを選ぶ」ことが、再発を避けるために必要な選択でした。
適応障害を、面接で伝えるか隠すか
適応障害で転職するとき、多くの人が迷うのが、面接で休職や不調のことを伝えるかどうかだと思います。隠したほうが通りやすいのではないか、でもバレたら気まずいのではないか、と。
私は、伝えるほうを選びました。面接の場で、休職に関する自分の状況を伝えておいたんです。
もちろん、伝えることに不安がなかったわけではありません。それでも結果的には、伝えておいてよかったと感じています。理由は次の見出しでお話ししますが、入社後に会社側も上司も私の状況を把握してくれていたことで、ずいぶん助けられました。
面接で休職や不調を具体的にどう伝えたかは、メンタル不調の退職理由、面接でどう伝えた?にまとめています。
転職後の数か月のリアルと、再発しなかった理由
転職して終わり、ではありませんでした。正直に言うと、転職後の数か月は、やはりしんどかったです。
新しい環境では、覚えることが山積みでした。仕事の進め方も人間関係も一から作り直しなので、慣れるまでは気を張りっぱなしです。転職直後にしんどくなるのは、私だけの特別なことではなく、多くの人が通る時期なのだと思います。
ただ、私が以前のように崩れずに済んだのには、理由があったと感じています。
ひとつは、面接の段階で自分の休職に関する情報を伝えていたことです。会社側も上司も状況を把握してくれていたので、入社後に配慮のある声かけをもらえる場面がいくつもありました。これにはかなり助けられました。隠して入っていたら、こうはならなかったと思います。
もうひとつは、書類が通りやすい職種ではなく、また辛くなりにくいと感じた職種をあえて選んだことです。入口で踏みとどまった選択が、その後の働きやすさにつながったのだと、いまは思います。
適応障害で転職を考えているあなたへ
適応障害で転職はできるのか。私の答えは、できる、です。ただ簡単ではなかった、というのも、同じくらい正直な実感です。
書類で落ち続けて不安になることもあるかもしれません。それでも、自分がどこでしんどくなったのかを手がかりに、通りやすさより続けやすさで選んでいけば、合う場所はきっと見つかると思います。私自身がそうでした。
もし一人で抱えるのがしんどいなら、エージェントのように、間に立って一緒に考えてくれる存在を頼ってみるのもひとつの方法です。あなたの転職が、前より少し楽に働ける場所につながることを願っています。
※適応障害の症状や治療、復職・転職の可否についての判断は、主治医や専門機関にご確認ください。この記事は私個人の体験を共有するものであり、医療上の助言や、特定の転職結果を保証するものではありません。
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