適応障害と診断された。あるいは、もう限界かもしれないと感じている。でも、休職なんて自分にできるのか、何から始めればいいのか分からない。
私自身、適応障害で半年間休職し、そのまま退職しました。傷病手当金は休職中の6か月と退職後の2か月、あわせて8か月もらいました。最終的には復職ではなく、転職という道を選びました。
この記事では、適応障害で休職することになったときの流れを、受診から復職・退職までひととおりまとめます。私が実際に通った道として、つまずいたところも正直に書きます。
細かい手続きは、それぞれ別の記事で詳しく書いているので、必要なところだけリンクから読んでもらえれば大丈夫です。まずは全体像をつかんでください。
はじめに大事なことを書いておきます。これは私の体験と一般的な流れの整理であって、診断や治療、休職の判断は、必ず主治医に相談してください。
そもそも、適応障害で休職してもいいのか
休職を考え始めた人ほど、休むことに罪悪感を持っている気がします。私もそうでした。こんなことで休んでいいのか、逃げではないか、とずっと思っていました。
でも、適応障害はストレスの原因から距離を取ることで回復が見込める状態だと言われています。休むことは、治すための手段のひとつです。
「休職しないで治したい」と考える気持ちもよく分かります。ただ、無理を続けて悪化すると、回復にもっと時間がかかってしまうこともあります。私は限界まで頑張ってから休んだので、正直、もっと早く休んでもよかったと思っています。
休むかどうかは、自分一人で決めなくて大丈夫です。まずは医療機関で、今の状態を相談するところからで十分だと思います。
適応障害で休職するまでの流れ
休職までの流れは、大きく分けると次のようになります。一つずつ見ていきます。
1. 病院を受診して、診断書をもらう
まずは精神科や心療内科を受診します。医師に今の状態を伝え、休職が必要と判断されれば、診断書を書いてもらいます。
このとき、自分の状態を軽く伝えすぎないことが大事でした。私はつい「まだ大丈夫です」と言ってしまいがちだったので、事実をメモして持っていくようにしました。
診断書のもらい方や、医師への伝え方は、こちらに詳しくまとめています。
▶ 休職の診断書のもらい方|精神科の初診で、私が医者に伝えたこと
2. 会社に休職を伝える
診断書が用意できたら、会社に休職の意向を伝えます。多くの場合、直属の上司に伝え、その後は人事の指示に従って手続きを進めます。
何をどう伝えればいいか、切り出し方に悩む人は多いと思います。私も、伝える前の準備にいちばん神経を使いました。伝え方やメールの例、伝える前に準備しておくとよいことは、こちらに書いています。
3. 休職開始の手続きをする
会社の就業規則にそって、休職の手続きを進めます。休職期間や、その間の連絡方法などを確認しておくと、後で困りません。
もし、会社が休職を認めてくれないとき
会社がなかなか休職を認めてくれない、言い出しづらい、というケースもあると思います。
診断書という医師の判断がある以上、本来は休養が必要な状態です。一人で抱え込まず、医師や、場合によっては社外の相談窓口(労働基準監督署など)に状況を相談することもできます。私はここまでの事態にはなりませんでしたが、知っておくと心の支えになると思います。
休職期間はどのくらいになるのか
適応障害の休職期間は、人によって大きく違います。一般的には、まず1〜3か月ほど休んで様子を見ることが多いと言われています。
私の場合は、最初から期間を決めていたわけではありませんでした。診断書を1か月ごとに更新しながら延長し続け、結果として会社規定の上限である半年を使い切りました。
平均より長くても、それがダメということではありません。期間は主治医と相談しながら決めるものです。期間の目安や、私が上限まで休んで考えたことは、こちらに書いています。
▶ 休職期間はどのくらい?目安と、私が上限まで休んで考えたこと
休職中のお金はどうなるのか
休職を考えるとき、いちばん不安なのがお金だと思います。私もそうでした。
会社からの給料は、休職中は支払われないことが多いです。その代わりに、健康保険から傷病手当金という給付を受けられる場合があります。私はこれに、ずいぶん助けられました。
傷病手当金の申請の流れや、実際にいくらもらえたかは、こちらにまとめています。
▶ 休職中の傷病手当金、実際どうだった?申請の流れと8か月もらってわかったこと
申請してからお金が振り込まれるまでの時間や、休職中も払い続ける社会保険料・住民税についても、別記事で書いています。無給なのに払うお金があることに、私は最初とても戸惑いました。
▶ 傷病手当金の振込はいつ?申請から入金までの期間と、私が待った日数
▶ 休職中の社会保険料・住民税はどうなる?無給でも払うお金を体験から解説
適応障害で休職すると、クビになる?
休職をためらう理由として、これで解雇されるのではないか、という不安があると思います。
私自身は、休職を理由に解雇されることはありませんでした。一般論としても、就業規則で休職が制度として認められている場合、その期間中に休職を理由として一方的に解雇されることは、簡単ではないとされています。
ただ、雇用形態や会社の規定によって事情は変わります。不安が強いときは、自分の状況について、専門家(社会保険労務士や労働相談窓口など)に確認すると確実です。ここは私の体験だけで判断せず、正確な情報を確認してください。
休職中は、どう過ごせばいいのか
休職に入ると、今度は「この時間に何をすればいいんだろう」と手持ち無沙汰になります。私もそうでした。
はじめのうちは、とにかく休むことが第一でした。私は大人になって初めて、アラームをかけずに眠りました。少し回復してからは、自己分析をしたり、夢中になれる作業を見つけたりしました。やってよかったことと、やらなくてよかったことを、正直にこちらにまとめています。
▶ 休職中の過ごし方|やってよかったこと・やらなくてよかったこと
休職のあと:復職・転職・退職をどう選ぶか
休職期間が終わりに近づくと、この先どうするかを考えることになります。選択肢は大きく、復職・転職・退職の3つです。
私は、復職ではなく転職を選びました。同じ環境に戻ると、また同じことを繰り返す気がしたからです。これは正解だったと、今は思っています。
復職か転職か、どう考えて決めたのかは、こちらに書いています。
もし退職を選ぶ場合、気になるのが傷病手当金がどうなるかだと思います。条件を満たせば、退職後も継続して受け取れます。私は退職をまたいで受給しましたが、退職した月の申請でつまずいた経験もあるので、先に知っておくとよいと思います。
▶ 傷病手当金は退職後ももらえる?継続給付の条件と、計8か月もらった私の話
同じことを繰り返さないために
休職や転職でいったん落ち着いても、無理をすればまた崩れることがあります。
私が大事だと思うのは、自分の「赤信号」に早めに気づくことです。眠れない、食欲が落ちる、何も楽しめない。そういうサインを無視しないこと。同じパターンを繰り返さないために考えたことを、こちらに書いています。
▶ 復職後に再び崩れないために|私が「赤信号」について考えたこと
まとめ:流れが見えると、少しだけ呼吸がしやすくなる
適応障害で休職する流れを、ざっとたどってきました。受診して診断書をもらい、会社に伝え、休職して、お金の手続きをして、過ごし方を見つけ、その先を選ぶ。これが大きな流れです。
全部を一度に理解しなくて大丈夫です。今の自分に必要なところから、ひとつずつで十分だと思います。
私は、何も分からないまま追い詰められて休職しました。だからこそ、これから休もうとしている人が、せめて流れだけでも先に知っておけたら、少し楽になるんじゃないかと思ってこの記事を書きました。
あなたの回復が、穏やかなものになりますように。
※本記事は筆者自身の体験と、一般的な情報をもとにまとめたものです。適応障害の診断・治療、休職の判断については、必ず精神科・心療内科などの専門の医療機関にご相談ください。傷病手当金などの制度は、加入している健康保険や会社の規定によって異なる場合があります。解雇や労働条件に関することは、社会保険労務士や労働相談窓口など専門家にご確認ください。



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